結婚式司会の台本【プロ司会者からのアドバイス】
前回記事【プロフィールムービー~送賓編】に続いて、最終回はプロ司会者からのアドバイスです。
友人司会を頼まれた際に使える結婚式司会台本について、各シーンごとに注意点やポイントをまとめました。
是非、台本と併せてご確認ください。
◆プロ司会者からのアドバイス◆
【迎賓】
お席の配置やお席札のくだりは、適宜、ゲストの様子を伺いながら入れましょう。
お席札や席次表がお手作りなど、こだわりがある場合は、そのアイテムが目に付きやすいこのタイミングでご紹介するのがオススメです。
【ケーキ入刀】
適宜、「ではまず、ご新郎側のゲストへ笑顔をどうぞ~。
続いてご新婦側の皆様へ笑顔を向けてください~。」など、撮影しやすいようなコメントを入れて差し上げるのもお勧めです。
この後、ファーストバイトがある場合は、ゲストがお席へ戻ってしまわないように
「実はこの後もシャッターチャンスが続きます。皆様、是非そのままお近くで、カメラ・ビデオのご準備をお願い致します。」
のアナウンスも入れておきましょう。
【ファーストバイト】
「お願いしまーす」のところは、お2人や会場の雰囲気次第では、
「せーの、あ~ん♡」と甘い掛け声で盛り上げてもいいですね。
新婦の手元には、新郎より大きめサイズのスプーン(フォーク)が用意されることもあります。
この場合には「ご新婦のお手元のスプーン、先ほどより大きなサイズをご用意いたしました!
すくったケーキの大きさと愛情の大きさが比例するとも言われております。
新婦◯◯さん、どうぞ今のお気持ちそのままに、大きな一口をお届けください♪」などと盛り上げましょう。
【中座】
中座の際のエスコート役がサプライズ指名の場合、お名前を発表する前に、
しっかりと間を取り、『サプライズ感』が伝わるように心がけましょう。
【プロフィールムービー】
特にお2人やご友人によるお手作りの映像の場合には、終了のタイミングが分かりづらいことも少なくありません。
フライングして拍手してしまうのを防ぐため、プロフィールムービーに限らず、
映像演出があるときには、その映像の長さを『〇分〇秒』といった分数で、あらかじめ把握しておきましょう。
【各卓フォトラウンド】
ご挨拶を兼ねて各卓ごとの記念撮影をするこのお時間は、どうしても時間がかかってしまいがちです。
ゲスト不在のお席があると、お写真撮影を後回しにせざるを得ないなど進行に差支えてしまう可能性があるので、
全てのテーブルを極力スムーズに周れるよう、司会者から適宜
「皆様にはしばしお席にてお過ごしいただきますようお願い致します。」などご協力を促すアナウンスを入れるとよいでしょう。
【祝電披露】
祝電披露にあたって、お名前・肩書の読み方、ご紹介の順番は当日の開宴前やご歓談中に新郎新婦に確認しましょう。
目安として、祝電が6通以内でしたら、全てお名前と文章併せてご紹介してもいいでしょう。
それ以上の祝電が届いた場合は、新郎新婦と相談の上、7通目以降はお名前のみのご紹介にします。
ご紹介の際は差出人のお名前をご紹介したうえで、本文をご紹介するのがお勧めです。
【花嫁の手紙~親御様への花束贈呈】
ここは、いわずもがな、ご披露宴のフィナーレとなる感動的なシーンです。
焦らず、そこにある感動をかみしめるような気持ちで、ゆったりと進めましょう。
緊張して駆け足になってしまわないよう、その時流れているBGMに気持ちを合わせるようにするといいですよ。
【謝辞~退場・エンドロール】
感動的なフィナーレに続く重要なシーンです。
お2人の門出に相応しい晴れやかな雰囲気で締めくくれるよう、ひとつひとつ丁寧に、「間」を味方につけ、メリハリを意識して進めましょう。
【送賓】
任務遂行まであと少し!ゲストがお部屋を出るまで気を抜いてはいけません。
お忘れ物のないように、また、スムーズに扉口へお進み頂けるよう、しばらくは様子を見て、適宜コメントを入れましょう。